学生時代や社会人を経て、製薬会社や化粧品といった、バイオ系の研究職に転職したいと考えている人もいることでしょう。作業に没頭できるイメージがあり、世の中に役立つ仕事をしたいと使命感を持って取り組めそうともいえます。
しかし、研究職は難しそうなイメージがあり、未経験では転職するのにハードルが高そうと敬遠しがちになってしまいます。
そこで、研究職の仕事内容や未経験からの転職方法について、ここで紹介していきます。
研究職の仕事内容・年収・将来性は?
研究職の仕事内容
企業に努める研究職の仕事内容は、単に賞を取りたいがために研究しているのではなく、市場のニーズに沿った商品を実用化に向けて研究開発しています。働いている場所は研究所が多くなりますが、本社勤務や地方の研究所、海外赴任などさまざまです。研究職では、製薬・化粧品・食品・化学などの業界で働くことができ、研修が多いのも研究職の特長といえます。
どれだけ研究期間を費やしても、利益がでない・採算がとれないと会社が判断すれば、急に研究開発が中止となることもあります。モチベーションを保つのが大変そうですが、時間をかけて研究した内容が実際に商品化されて市場に出回るようになると、やりがいや達成感に満たされます。
年収は高めで、将来性もある
研究職の平均年収は600万前後となり、高水準といえます。特に30歳以降は年収も上がりやすく、転職を考えている人には朗報といえそうです。労働時間は会社によって異なりますが、専門業務型裁量労働制の対象になることがあるので、比較的自分の裁量で時間配分をすることができます。
国内での研究は減少傾向にあるともいえますが、高度な知識と高い専門性が求められる研究職は代えの効かない仕事となります。新薬や新技術、新商品、新サービスといった研究開発は何事にも代えがたい達成感とやりがいがあります。研究職は企業が競争を勝ち抜くためにも必要ですので、将来性もあるといえるでしょう。
未経験から研究職に転職する方法
高度な知識が求められる研究職に未経験で転職するには、資格の取得よりも何を研究してきたかという部分が必須といえます。ただし、危険物質を扱うことがあるので、最低限危険物取扱者の資格は持っておいたほうがいいでしょう。
大学や前職でどのような研究開発に取り組んだのか、また、どんな職種で狭く深く仕事に取り組んできたのかが問われます。
未経験だと研究職への転職は20代がベストといえますが、30代以降ではハードルが高くなります。30代や40代ではある程度研究開発職でのスキルが問われ、管理職として求められることが多くなるでしょう。
未経験から研究職に転職、失敗しない転職先の選び方
選んではいけない求人の見分け方
研究職にもブラック企業が存在しています。夢ややりがいを求めて転職しようとしても、企業側は利益追求が当然付いて回ります。そこには長時間働いて当たり前、少ない人員で残業代も支給されないといったブラックな経営をしていることもあり得ます。
募集要項に新商品の開発で夢ややりがいがあるという、人を惹きつけるようなキーワードを多く連呼している企業は要注意です。また、研究職なのに、20代で幹部候補や3年で年収1,000万円も可能という甘い言葉を使うことが多くあります。
このような企業は離職率が高く、人の出入りが多いので甘い言葉で誘おうとしています。
おすすめ求人の特徴
研究職でのおすすめ求人は、どのような取り組みをしているかはもちろん、休日や労働時間をきちんと掲示している企業が無難といえます。開発した商品などばかりを全面的に打ち出している企業よりも、働く環境が整っていることをアピールし、人を大事にしている企業は安心感が伴います。
たとえ、未経験者でもしっかりと育てていこうと試みている企業は、教育に力を入れています。未経験可という求人に対して、「しっかり教育をして人を育てていく」という姿勢がうかがえます。
未経験OKかつ条件の良い研究職求人を見つける方法
未経験から転職を探す場合、まずはハローワークや求人サイトを利用することがあるでしょう。確かに地元企業を探すにはハローワークは最適ですし、帰宅してからなど、自分の時間、特に夜中にネットで探すには求人サイトもお手軽といえます。
ハローワークや求人サイトでは未経験OKの求人を見つけることができますが、その企業実態が判断できませんので、優良企業かブラック企業か分かりません。安易に応募してしまうと、人手不足の企業から甘い言葉に誘われていつのまにかブラック企業に転職する恐れがあります。
また、ブラック企業ではなかったとしても、自身のキャリアにマッチしていない求人先を選んでしまうと、単なる未経験転職者として扱われてしまい、年収が下がってしまうこともあります。
そこで重要になるのが、企業内情報を把握した非公開求人を擁している転職エージェントを利用し、適正なキャリアをマッチした案件を紹介してもらうことといえます。
転職エージェントを利用してミスマッチを防ぐ
転職エージェントは研究職に特化した非公開求人を扱っていますので、自身のキャリアに適した求人先を紹介してくれます。企業実態を把握しているので、ブラック企業を防ぐことができます。
また、専任のキャリアコンサルタントとの面談を経て、面接対策や履歴書などの添削といったサービスを無料で利用することができます。
転職エージェントは応募先の担当者と連絡を取り、面接日の調整も代行してくれます。自身が在職中に転職活動を円滑に実施することができますので、今の仕事に集中しやすくなります。さらに転職エージェントを経由して採用となると、年収の交渉も代行しますので、応募者が交渉しづらい内容までサポートしてくれます。
研究職に強いメイテックネクスト
製造系エンジニアの派遣業務を行うメイテックが運営するエンジニア転職に特化したエージェントです。特に、製造系エンジニアの転職では実績No.1で、その分野の転職希望者は必ず登録すべきエージェントと言われています。
専門領域:電気・電子・半導体、機械・メカトロ、化学・素材・バイオ、組み込みソフト、ITなど
常時10,000件以上の求人があり、そのうちの80%が非公開求人で、研究職の独占求人も豊富です、また多数の取引実績があるため、公にはされていない各企業の内々の最新情報や求める人材などを把握しています。企業側にも「エンジニアの中途採用はメイテックネクスト」と認識されているので、エンジニアの求人が集まりやすいです。
幅広い年齢(20代後半〜50代まで)の転職をサポートしていて、期限を設けていないのため、何年でも、何度でも「本当の適職」を紹介してもらえます。
※全国対応・土・日・祝日も可能です。
リクルートエージェント
大手転職エージェントのリクルートエージェントでは、非公開求人を20万件以上扱っていますので、未経験の転職でも紹介してくれる求人を抱えています。業界に特化したキャリアコンサルタントを多数擁し、全国に拠点を持っていますので、地方在住の人でも気軽に利用できます。
人材業界で国内最大手といえるリクルートが母体になっていますので、研究職にも多くの求人があります。転職サポートの流れもスピーディーなので、今すぐ転職したい人も頼りになります。
土日の相談が可能なのも利用しやすいです。転職エージェントは複数登録するのがいいので、まずは抑えておきたいエージェントといえるでしょう。
まとめ
研究職は新薬・新商品・新技術・新サービスなど、あらゆるジャンルで新しいモノを生み出すことで達成感ややりがいも充実しています。年収は600万円前後と高めで、会社によっては時間外も多くなりますが、自身の裁量である程度決められる傾向があります。
全くの未経験で転職するには20代がベストといえますが、携わってきた仕事内容や大学時代の研究内容によっては30代や40代でも転職することは可能です。
やりがいや夢といった甘い言葉で勧誘するブラック企業も見受けられますので、企業ホームページなどで働く環境が整い、人を大事に育てることが全面的にみえる求人はおすすめです。
未経験で転職するにはキャリアにマッチした非公開求人を擁し、企業実態を把握している転職エージェントを経由したほうが無難といえるでしょう。
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