看護師の面接で「いつから働けますか?」と聞かれて困った経験はないでしょうか。
まだ現職を続けていて上司に退職の話ができていない、新しい人が決まっていなくて辞めるのに時間がかかりそう、など明確にいつから働けるか答えにくい場合、どのくらいなら待ってもらえるものか知っておきたいですよね。
答え方次第で、採用側も待ってでもこの人に来てもらいたいのか、長くかかるなら他の人にすべきか、などの判断材料になります。
今回は、看護師の転職面接で「いつから働けますか?」に対しての答え方について詳しく解説します。
答え方を把握して、面接での参考にしてみてください。
- 看護師が転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれたときの回答方法【例文付き】
- 看護師が転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれる理由
- 看護師が転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれたときに避けるべき回答【例文付き】
- 看護師が転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれたときの注意点
- 看護師が転職前にやっておきたいこと
- 看護師におすすめの転職サイト・転職エージェント
- 看護roo!
- レバウェル看護
- ナース専科 転職
看護師が転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれたときの回答方法【例文付き】
採用担当から「いつから働けますか?」と聞かれた時に、自分の入職可能時期を考えていないとすぐに答えられずに慌ててしまうことがあります。
本当に自分が入職可能な日を決めて、面接で伝えられるように準備しましょう。
ここでは、「いつから働けるか」と聞かれた時の回答方法を例文付きで解説します。
- 「〇月から働けます」と月単位で明確に答える
- 引き継ぎが終わったらすぐに転職できる意志を伝える
- すぐに働けるなら「貴院の希望に合わせて入職できます」と答える
「〇月から働けます」と月単位で明確に答える
採用担当は、入社時期を具体的に知りたいと考えているのですでに退職している場合は「〇月から働けます」と月単位で明確に答えるのは非常にいい回答です。
「おそらく」「多分」といった曖昧な表現は避け、具体的に提示することで、入職意欲を示すことができます。
「最短で4月から働けます」
「もし可能でしたら5月入職が希望です」
引き継ぎが終わったらすぐに転職できる意志を伝える
現在まだ退職準備中であれば、引き継ぎが終わったらすぐにでも転職できる意志を伝えましょう。
引き継ぎが終わる目処を伝えておき、採用担当に大体の目安を伝えておくとイメージしやすくなります。
「現在業務引き継ぎを行なっており、半月ほどで引き継ぎが終わる予定なので、順調に行けば6月から入職が可能です」
すぐに働けるなら「貴院の希望に合わせて入職できます」と答える
すぐにでも働ける状況であれば、「貴院の都合に合わせて入職できます」と伝えることで、柔軟性や病院への貢献意欲をアピールすることができます。
病院側は人手が足りていない科や、すぐに戦力になって欲しい場合があるため、このような回答は非常に歓迎されるでしょう。
看護師が転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれる理由
病院側は、人が足りなくてすぐに入職して欲しいのか、または退職予定の人が退職してから新しい人に入ってもらいたいのか事情はさまざまです。
入職可能時期は採用側にとっては採用活動の大きな参考にしており、早めに入職できる人が有利に働くこともあります。
ここでは、面接で「いつから働けるか」と聞かれる理由について解説します。
- 働く意志の強さを知りたい
- 急ぎで人材が欲しい
- 採用活動の予定を立てたい
働く意志の強さを知りたい
採用担当は、入職可能時期を聞くことで病院に対する意欲の度合いを測りたいと考えていることがあります。
「すぐにでも働ける」という回答は、働く強い意欲を示し、第一志望であることをアピールすることができます。
反対に入職時期が大幅に遅れる場合は、理由が伴わなければ働く意欲に疑問を持たれる可能性があります。
急ぎで人材が欲しい
病院によっては、人手が足りずすぐにでも戦力となる人材を求めている場合があります。
そのため、採用担当はいつから勤務を開始できるのかを尋ねることで、候補者の入職時期と病院とののニーズと合致するかどうかを確認したいと考えています。
どんなにいい人材だったとしても、タイミングが合わなければ採用を見送ることは十分にあります。
採用活動の予定を立てたい
病院側は採用活動のスケジュールを立てる上で、候補者の入職時期を把握したいと考えています。
「いつから働けるかわからない」など曖昧な回答では、マイナスイメージを与えて不採用につながるケースもあります。
他の候補者との比較を行う際にも判断材料となるので、いつから働けるのかは明確にしておくことが大切です。
看護師が転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれたときに避けるべき回答【例文付き】
「いつから働けるか」と聞かれた時には、入職時期を明確にした回答は前向きで採用担当者に良い印象を与えますが、曖昧な回答はマイナスイメージを持たれて不採用になる可能性も十分にあります。
どんなに素晴らしいスキルを持っていても、入職できる時期が病院側とマッチしないと採用見送りにせざるを得ないことも多いです。
ここでは、面接で「いつから働けるか」と聞かれた時にマイナスイメージに繋がるNG回答について解説します。
- 「分からない」
- 「選考状況による」
- 「3カ月後より先になる」
「分からない」
「分からない」と回答することは、意欲の低さや、転職活動に対する準備不足を感じさせてしまう可能性があります。
病院側も候補者の入職時期がわからないとスケジュールが立てられずに断念せざるを得なくなってしまいます。
「引き継ぎにどれくらい時間がかかるのか読めないので、わかりません」
「現職の上司と相談しなくてはならないため、いつから働けるかは現在お答えできかねます」
「選考状況による」
「選考状況による」という回答は、他の病院と比較検討をしているように捉えられ、病院側に不安感を与える可能性があります。
比較している様子がある場合、仮に採用したとしても「断られる可能性もある」と思われ採用を避ける可能性が高いです。
自分の病院が第一志望である候補者を選びたいと考えるのは自然なので、他の病院を匂わせた回答は絶対に避けるべきです。
「現在他の選考も進んでおりまして、その結果によります」
「書類審査中の病院がありまして、もう少し時間がかかるかもしれません」
「3カ月後より先になる」
面接から3ヶ月以上先の入職時期の場合、病院の求める即戦力となれず採用検討から外される可能性があります。
病院側が早急に人材を確保したい場合、できるだけ早く戦力となる人を求めているため、どんなに優秀な人であっても採用できなくなります。
「母のヘルパーさんが来るのが3ヶ月後の⚪︎月なので」などやむをえない理由がある場合は事前に相談しておきましょう。
「子供を預けられるところが決まらないので、探すのに3ヶ月以上はかかりそうです」
「夫が単身赴任から戻ってくるのが半年後なので、そのタイミングで働き始めたいです」
看護師が転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれたときの注意点
「いつから働けるか」の回答を考える際に、知っておいた方がいい採用側の事情があります。
採用側の状況を考えた配慮ある回答にすることで、イメージアップに繋がりますのでぜひ把握しておきましょう。
ここでは、面接で「いつから働けるか」と聞かれた時の注意点について解説します。
- 現職の就業規則を確認する
- 転職先は1カ月〜3カ月程度しか待ってくれない
- あまりにも遅いとやる気がないと思われる
- 回答によっては不採用になる
- 「いつから働けるか」は合格フラグではない
現職の就業規則を確認する
「いつから働けるか」という質問に対して正確な回答をするためには、現在の職場の就業規則をしっかりと確認しておきましょう。
退職までの日数や、引き継ぎ期間など、病院や企業によって規定が異なります。
法律上、退職の申し出は「退職する2週間前まで」であれば問題ありませんが、就業規則で退職の申し出期日について定めている場合は、それに従うのが望ましいです。
一般的には、病院は引き継ぎが多く新しい人が決まるまでのシフトもあるので、退職意思は早ければ早いほどよく、「2ヶ月前」には職場に伝えるとベストです。
就業規則には法的拘束力はありませんが、特段の理由がない限りは守るようにしましょう。
転職先は1カ月〜3カ月程度しか待ってくれない
多くの病院は、人手が不足している科や、すぐに戦力になってほしい案件を抱えている場合が多く、1カ月〜3カ月程度の期間で入職できる人材を求めています。
あまりにも入社時期が遅れる場合は、残念ながら採用を検討から外される可能性があります。
あまりにも遅いとやる気がないと思われる
入職時期が大幅に遅れる場合、病院側はあなたの働く意欲に疑問を抱くかもしれません。
「すでに退職しているのになぜすぐに働けないのか?」「他の病院と比較検討をしているのではないか?」など、ネガティブな印象を与えてしまいます。
回答によっては不採用になる
「いつから働けるか」という質問に対する回答は、採用合否を大きく左右する可能性があります。
病院の求める入職時期と、候補者の希望する時期が大きく離れている場合、残念ながら不採用となる可能性も十分に考えられます。
「いつから働けるか」は合格フラグではない
「いつから働けるか」という質問に的確に答えることは非常に重要ではありますが、必ずしも採用が決まるわけではありません。
あくまでも、採用選考の一つの要素であり、あなたのスキルや経験、人柄なども総合的に評価されます。
看護師が転職前にやっておきたいこと
看護師は転職する際にはやっておかなければならないことがあります。
退職の前までに済ませておかないと、職場の人に迷惑をかけたり自分が損をしてしまうこともあります。
ここでは、看護師が転職する前にやっておきたいことを詳しく解説します。
- 現職の引き継ぎ
- 有給休暇の消化
現職の引き継ぎ
転職活動が佳境を迎えるとどうしても新しい仕事に気持ちが傾きがちですが、現職の引き継ぎは非常に重要で、どのくらい時間がかかるのかを事前に計画しておかなければなりません。
後任の看護師に迷惑をかけないよう、担当患者の状態や業務の流れを詳細に記録し、スムーズな引き継ぎができるよう準備を進めましょう。
担当患者が抱えている疾患や、治療計画など、重要な情報は抜け漏れなく伝えることが大切です。
後任の看護師への指導や、疑問点への対応など、円満な退職に向けて積極的に協力しましょう。
有給休暇の消化
取得する権利のある有給休暇は、無駄にせずに消化しておきましょう。
看護師は、職場によっては有給休暇をほとんど消化できないところもあり、日数がたくさん余っているという方も珍しくありません。
新しい職場へ転職する前に心身をリフレッシュさせたり、準備する期間として有休消化は非常に大切です。
ただし、退職日が確定するまではまとめて長期休暇を取得するのは避け、職場に迷惑をかけないよう配慮しましょう。
看護師におすすめの転職サイト・転職エージェント
看護師の転職での「いつから働けるか」について例を挙げて説明してきましたが、面接での採用基準は「志望動機」「スキル説明」「価値観」など多くの質問も対策しなければなりません。
職場によっては人手が足りずに退職しにくかったりと、退職理由も相応のものを準備する必要があります。
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看護師が転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれたら前向きに早めの時期を回答しよう
今回は、看護師転職の面接で「いつから働けるか」に対する回答のいい例を悪い例をご紹介しました。
入職時期の質問は、早ければ早いほど病院側のニーズに沿う可能性が高まり、選ばれる人材になりやすいです。
特に経験やスキルの浅い人は、他の人と差をつけるためにも特に意欲的な姿勢が必須です。
言わない方がいいNG回答は避け、入職の熱意をアピールできる回答を目指していきましょう。