人生100年時代において、労働者のキャリア形成や職業生活がさらに充実するように、転職活動をおこなう人は増加傾向にあります。
中でも、仕事に慣れだした就職3年未満の第二新卒の人は、より良い環境を求めて転職を意識し始める時です。
しかし、第二新卒の転職はスキルや経験の少なさから難しいといわれています。
そのため、第二新卒で転職を検討している人の多くは転職に踏み切れないのではないでしょうか。
ここでは、第二新卒の転職成功率について解説していきます。
成功率を上げるポイントについても紹介しているため、転職を躊躇している第二新卒の人はぜひ参考にしてください。
第二新卒が甘いと言われる理由は社会人経験の少なさ?転職・就活を成功させる方法やおすすめの転職サイトを紹介
- 第二新卒の転職成功率は約5割
- 第二新卒には基本的なビジネスマナーとポテンシャルが求められる
- 第二新卒が採用されるためには将来のキャリアプランを明確にし企業の不安を払拭させることが重要
- dоda
- type転職エージェント
- 就職shоp
- ハイクラス・ミドルクラス層向け転職エージェント
- キャリアを活かせる好条件の求人が多い
- 外資系・日系大手企業に強い
- ハイクラス転職/管理部門の転職に強い
- 累計転職支援実績59万人(2024年5月時点)
- 30~45歳の転職成功者多数
第二新卒の転職成功率は約5割
厚生労働省の中途採用に係る現状等についてでは、第二新卒の転職成功率は約5割と記されています。
第二新卒とは、卒業から3年以内に離職し、新たに就職先を探す人を指します。
厚生労働省の中途採用に係る現状調査によると、転職に成功した人は15〜24歳までは60.7%、25〜29歳まで50.3%です。
40代以上の転職成功率が3割程度なため、若年層の成功率が高いことが分かります。
第二新卒の転職率が高い理由として、以下の3つの理由が考えられます。
- 10代20代は転職率が高い
- 若手採用に積極的な企業は多い
- 第二新卒を採用すると教育コストを削減できる
ここでは、転職率が高いそれぞれの理由をくわしく解説しています。
10代~20代は転職率が高い
働き方の多様化により、10代〜20代は転職率が高いのが特徴でしょう。
転職動向調査によると、2023年の20代の転職率は13.2%と全世代の中で転職者が最も多い世代です。
退職理由として、給与の低さがもっとも多い意見ですが、20代では他の世代よりも休日や残業時間の待遇に不満がある割合が少し高くなっています。
仕事だけでなく、充実した私生活を送りたい人が多いのも10代〜20代の転職率が高い理由といえるでしょう。
参考:転職動向調査2024年版(2023年実績)マイナビ キャリアリサーチLab
若手採用に積極的な企業は多い
高齢化の影響により、働き手が不足している企業が増加しています。
そのため、新卒だけでなく、若手が多い第二新卒の採用を積極的におこなう企業は多くあるのです。
第二新卒は、卒業後1〜3年未満で転職活動をおこなうため、前職の影響力はほとんどありません。
そのため、抵抗なくスピーディーに仕事を覚えられる点は強みといえます。
第二新卒を採用すると教育コストを削減できる
第二新卒を採用すると、教育コストの削減が可能です。
第二新卒は新卒とは異なり、社会人経験があるため、基本的なビジネスマナーは身についています。
そのため、1から教育をする必要がありません。
教育コストを削減できる点を重視する企業が多数あるため、第二新卒の価値は転職市場では高まっています。
第二新卒に企業が求める要素
第二新卒に企業が求める要素は、以下の5つです。
- 基本的なビジネススキル
- ポテンシャル
- 素直さや柔軟性
- 仕事に対するモチベーションの高さ
- 長く働いてくれること
働き手の減少により、新卒同様に第二新卒を採用する企業が多くあります。
ここでは、企業が第二新卒を採用する際に確認する要素をご紹介します。
第二新卒を採用するメリットとは?デメリットや見るべきポイントを解説
基本的なビジネススキル
第二新卒は、卒業後1〜3年以内に転職活動をおこなう人を意味するため、社会人経験があります。
社会人経験がある人は、基本的なビジネススキルを身につけているため、企業側も一から教育する必要がありません。
教育コストの削減にも繋がるため、基本的なビジネススキルの取得は必須といえます。
ポテンシャル
第二新卒を採用する企業の多くは、ポテンシャルがある点に期待して採用する傾向にあります。
30代以降の転職活動はスキルや経験を重視します。
しかし、20代が大半を占める第二新卒の場合、スキルや経験は乏しいため、ポテンシャルがあることを全面にアピールするのが重要です。
企業がポテンシャルがあると見込まれると、採用される可能性が高まります。
素直さや柔軟性
第二新卒は、素直さや柔軟性がある人が多いのが特徴です。
スキルや経験が少ないため、第二新卒はプライドが邪魔して仕事ができないということがありません。
第二新卒は、どのような業務でも前向きに進められるため、企業でも重宝される人材です。
仕事に対するモチベーションの高さ
企業に採用されるためには、仕事に対するモチベーションの高さも重要です。
モチベーションを保ちながら仕事を続けることは、容易ではありません。
しかし、モチベーションの維持は仕事を継続させる上で重要です。
コツコツと続けることに抵抗がないことを企業にアピールできると、採用される可能性は高まるでしょう。
長く働いてくれること
企業では、長く働いてくれる人を採用する傾向があります。
第二新卒で転職する人の多くは、前職を短期間で退職した経験から、次に働く企業では長く働きたいと考えます。
将来のライフキャリア計画や具体的なキャリアアップ計画が伝えられると、長く働いてくれる人材である証明となるでしょう。
第二新卒の転職成功率が下がる失敗例
第二新卒の転職率を下げる失敗例として、以下の4つが挙げられます。
- 今の仕事を辞める目的になっている
- 長期的なキャリアビジョンが曖昧
- 仕事で何がしたいかわかっていない
- 企業が求める人物像を理解できていない
転職を決意した場合は、企業に採用されるためにはどのような点に気をつけるべきか把握するのが大切です。
ここでは、転職率を下げる失敗例を詳しく紹介していきます。
今の仕事を辞めることが目的になっている
転職理由が、今の仕事を辞めることが目的になっている場合は、採用される可能性は低いでしょう。
第二新卒は、就職後1〜3年未満に転職活動をおこなっている人を意味するため、短期間でやめられるのではないかと懸念する企業は多くあります。
そのため、明確な理由がない転職の場合、企業が採用する条件にはならないでしょう。
長期的なキャリアビジョンが曖昧
多くの第二新卒は、自分のキャリアビジョンを叶えるために転職活動をおこないます。
そのため、転職時に長期的なキャリアビジョンを企業にアピールするのが一般的です。
キャリアビジョンが曖昧な人は、なぜ転職したいのかが企業に伝わらないため採用されない可能性があります。
仕事で何がしたいかわかっていない
第二新卒から転職する際は、どのような仕事をしたいか明確にする必要があります。
前職の経験をいかした職種はもちろん、まったくの未経験から仕事をスタートする場合もあるでしょう。
どちらの場合でも、仕事で何をしたいのかを企業にアピールすることが採用の近道といえます。
企業が求める人物像を理解できていない
第二新卒から転職を検討する際は、企業が求める人物像がどのようなものか情報収集する必要があります。
企業によって、ほしい人材はさまざまです。
そのため、企業がどのような人材を確保したいのかを事前に把握し、適任な人材であることを企業へアピールしましょう。
第二新卒の転職成功率を上げる方法
第二新卒の転職成功率を上げるためには、以下の4つを実行してみましょう。
- 自己分析をやり直す
- 転職理由はポジティブに伝える
- 過去の失敗を会社や他人のせいにしない
- 業界分析・企業研究をする
第二新卒の求人は多数ありますが、採用条件を満たせない場合は採用される可能性は低いといえます。
ここでは、第二新卒の転職成功率を上げる方法を紹介します。
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自己分析をやり直す
企業にアピールする時の自己分析のやり直しも、第二新卒が転職に成功するためには重要です。
今までの自己分析は、新卒で就職する際に用意したものであり、現状とは異なる部分があります。
経験は多くはないものの、前職で得た経験やスキルをアピールすることでプラスになる場合もあるのです。
社会人経験があることは第二新卒の強みともなるため、自己分析を再度おこない、アピールポイントを追加しましょう。
転職理由はポジティブに伝える
第二新卒は、3年未満に退職した勤続年数が短い人を指すため、転職理由を質問される可能性が高いです。
転職理由はさまざまですが、マイナスイメージとなるような理由は伝えないようにしましょう。
キャリアアップしたい、スキルや経験をもっといかしたいなどポジティブな転職理由を伝えると、採用される可能性が高まります。
過去の失敗を会社や他人のせいにしない
転職成功率を上げるためには、過去の失敗を会社や他人のせいにしないことも大切です。
失敗することは誰にでもあり、失敗することで成長できる場合もあります。
しかし、失敗した時に会社や他人のせいにし、自分の過失を認めない人は今後の成長が見込めません。
過ちを素直に認め、対処しようという気持ちがある人を企業も採用するでしょう。
業界分析・企業研究をする
第二新卒が転職を成功させるには、業界の分析や企業研究を行いましょう。
就職したい職種はどのようなものか、どのような社風の企業で働きたいかを明確にすることで、自分に合う企業を見つけられます。
さらに、企業研究をしっかりおこなっている人は、面接時にも慌てることがありません。
どのような点に魅力を感じて応募したのかなどの質問にも答えられるため、企業にも良い印象をあたえられるでしょう。
転職成功率を上げたい第二新卒におすすめの転職サイト・エージェント
転職成功率を挙げたい第二新卒には、以下3つの転職エージェントの利用がおすすめです。
会社名 | dоda | type転職エージェント | 就職shоp |
---|---|---|---|
求人数 | 290,000件以上 | 27,000件以上 | 非公開 |
対応エリア | 全国・海外 | 関東 | 全国 |
ここでは、それぞれの転職エージェントの特徴を紹介します。
20代におすすめ転職エージェント比較ランキング22選!未経験スキル無し・ハイクラス・女性向けなど目的別まとめ【2024年最新】
doda
公開求人数 | 290,000件以上 |
---|---|
対応エリア | 全国 |
会社名 | パーソルキャリア株式会社 |
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doda(デューダ)転職エージェントの評判はひどい?悪い口コミ・良い口コミを徹底分析
type転職エージェント
公開求人数 | 27,000件以上 |
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対応エリア | 関東 |
会社名 | 株式会社キャリアデザインセンター |
特徴 | サービズ開始から25年、34万人以上の転職実績がある転職エージェント |
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type転職エージェントの評判は悪い?口コミから特徴やメリット・デメリットを徹底調査
就職Shop
公開求人数 | 非公開 |
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対応エリア | 全国 |
会社名 | リクルート株式会社 |
特徴 | 利用者の9割が20代の転職エージェント |
就職shоpは、20代の若年層が主に利用する転職エージェントです。
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さらに、すべての求人が未経験者を歓迎しているため、新しいことに挑戦したい若者にぴったりな求人が見つかる可能性が高いでしょう。
第二新卒の転職成功率を上げるには企業の不安を払拭するのが大切
第二新卒の転職成功率を上げるためには、前向きな転職理由であることをしっかり伝え、企業の不安を払拭する必要があります。
近年、新卒採用だけでなく、第二新卒の採用を積極的におこなう企業が増えています。
働き手の減少だけでなく、社会人経験があり、基本的なビジネスマナーが身についている第二新卒は企業にとってもほしい人材なのです。
確実に採用してもらうためには、将来のキャリアスキルを明確に示し、企業に貢献できる人材であることを証明しましょう。
転職活動に不安がある人は、転職エージェントを利用し、アドバイスをもらいながら進めると成功する可能性が高まります。