高齢ニートは家族や兄弟、世間からの視線が冷たく、将来1人になってしまう可能性も高いです。2chでも「ニートの家族を捨てる」、「ニートの家族をどうにかしたい」という相談スレが立っています。
今は見捨てられていなくても、将来的にはどうなるか分かりません。ここでは、男性女性共に、高齢ニートが社会復帰して就職するまでの方法を紹介します。
高齢ニートの末路や生活保護は受けられるのか、就職について相談できる場所などを紹介します。
なぜこうなった?高齢ニートになってしまう原因は?
甘えられる親がいる
受験や就職での失敗や、会社生活でのトラブル・挫折を経験していると、親に「休んでいい」と甘やかされることがあります。
最初は少しの休息のつもりでも、いつのまにか休み癖がつき、就活していても、前職の挫折が甦ってくるので、また引き籠ってしまいます。甘えられる親が身近にいるのは、ニートになる可能性が強くなってしまいがちです。
無駄にプライドが高い
高齢ニートの原因にプライドの高さが邪魔していることがあります。ニートになった原因を他人や社会のせいにして、責任転嫁を図っています。親の期待が大きかった場合、挫折をしたら反動も大きくなります。
そのような場合も、自分はやればできると軽口をたたいて、実際に行動しないことが多く、プライドだけが高くて無責任な一面を持っています。
今更働けないと思ってしまう
若いときに失敗しているので、自分は働くのに適していないと思ってしまう、ネガティブなイメージが抜け切れません。また、とにかく働きたくないという意思があるため、今更働いてもダメだと感じているのが現状といえます。
社会に必要とされていないと感じている
将来のことを考えても毎日が不安になり、焦燥感が募ってよけいに仕事をしたくなくなっています。しんどい思いをしたくなく、あまりに社会とかけ離れていることで、自分は社会から必要のない人間(社会不適合者)であるという先入観を持っています。
高齢ニートの末路。孤独死、親に殺されるニートも
完全に社会からドロップアウト
高齢ニートになると自分から社会に出ていくことも出来ず、友達もいないままで外との繋がりが一切ない状態になる危険があります。その結果として、どんどん社会から取り残されてしまうでしょう。
さらに、社会から取り残されたという失望感を抱き、ますます人や社会を信用しなくなっていきます。負の無限ループにはまってしまい、どうにも抜け出せなくなっていくことが予想されます。
親に殺されたニートも
自分の住む場所を用意してくれていて、生活やお金の保証もしてくれている親が、いつまでも自分の味方でいてくれるとは限りません。実際に、元農林水産省事務次官がニートの息子を刺し殺した事件なども起こっています。
その息子は、親のお金で月に30万以上ゲームに課金、ゲーム内のトラブルなども父親に解決してもらうなど、様々な問題を抱えていました。
「小学生を殺す」といった発言もしており、その前にと父親が覚悟を決めて息子を殺したと言います。
人生の最期は一人きり
高齢ニートの心配なところは、親が亡くなったら孤独死となる可能性が高くなることです。頼れる身内がいない場合だと、一人きりで淋しく人生の終わりを迎えてしまいます。
結婚もすることができないので、子ども持てず、親が早くに亡くなってしまうと親の年金に頼れなくなってしまいます。女ニートも増加中であり、結婚はおろか、彼氏すら作れずに孤独を永遠に抱えてしまっています。
高齢ニートは親が死んでも生活保護は無理?
ニートは生活保護に頼れない
ニートになると生活保護を受給できると考えている人もいますが、実際に生活保護はシングルマザーや、一人で働くのが困難な人が受給できる救済措置です。働けるのに、意欲がないからといって、役所の福祉課に通っても、まずは身内を頼ってほしいと言われるのがオチです。生活保護は不正受給が問題となってきているので、受給の審査が年々厳しくなっています。
兄弟はニートの面倒を見たくない
親が死んだとしても兄弟がいるから大丈夫と思っている人もいますが、いくら兄弟と言っても、何のメリットもなく1人の人間を養ってくれる人などそうはいません。「ニートの兄弟がいる」というだけでも世間体が悪く、相手からすれば厄介者扱いです。
交際や結婚の際にも、身内にニートがいるとなれば交際相手からの印象もよくありませんし、兄弟にわざわざお金と時間を割いてはくれません。
親の死後は縁を切られるのがオチなので、親がいなくなってしまう前に、自分で稼ぐ方法を見つけておきましょう。
野垂れ死なないためには働くしかない
親のスネをいつまでもかじる訳にはいきません。生活費や老後の蓄え、親が亡くなったらお墓を建ててあげないといけません。これらは援助がないと高齢ニートには何もすることができません。
一生このままで過ごすにはリスクが高過ぎますので、中年フリーターやネットビジネスでも構いませんので、やはり心を入れ替えて働かねばなりません。いざ働くとはいっても、ネガティブな発想からはそう簡単には抜け出せませんが、求人がないとは限りませんので、まずは自分に合った条件を探すことから始めましょう。
野垂れ死にを回避!高齢ニートが就職して社会復帰するには?
民間の就職支援サービス、高齢ニートは門前払い
新卒や既卒などの若い世代に正社員求人を紹介する就職エージェントは、ニートを支援していても年齢制限があったりします。ニートは一般的に34歳までを指す言葉でもありますが、リクナビネクストでは年齢制限なしで未経験者OKや社会人経験なしの求人を探すことができます。
転職サイトは利用可能
転職サイトなら、年齢や職歴に関わらず誰でも登録できます。年齢不問や未経験可の求人もあるので、できそうな仕事を見つけ次第ストックしておくことをおすすめします。まずは、どんな仕事なら自分でもできそうかを考えてみましょう。
親がいなくなってから慌てて探しても、就職先を見つける前にお金が尽きてしまう可能性も高いです。また、年齢を重ねれば重ねるほど、未経験での正社員入社は難しくなってくるので、できるだけ早く行動しましょう。
まずは転職サイトのリクナビNEXTで求人を見てみる
リクナビグループが運営していますので、非公開求人も多くあり、登録も簡単に行えますので、まずは自分にマッチした求人があるか調べてみましょう。アラサーニートだからといって、諦めるのはまだまだ早いといえます。
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公的機関を利用する
職がない人に向けて、職探しのサポートをしてくれる公的機関も存在します。世間的にも有名なハローワーク、気軽に職探しができるジョブカフェなどもあります。どちらも相談員がいて、職探しに関する相談などもできるので、自分1人での転職活動が不安な人でもおすすめです。
ニートの人の中には、人とのコミュニケーションに自信がなく、そういった場所に行くのは勇気がいるという人もいるでしょう。それでも、1人で就職活動をしていきなり面接をするよりも、そういった公的機関で相談した方が採用率も高いですし、相談員の人の方がニートの人などの対応に慣れているので戸惑いも少ないです。
まとめ
高齢ニートは、親がいつまでも支えてくれるわけではない、親が死んでしまったら自分で稼いでいかなければならないということを認識する必要があります。
ニートでは生活保護に頼ることはできませんし、兄弟や親せきが支えてくれるわけでもありません。民間の就職支援サービスでは門前払いされる可能性もあるので、仕事を探す際には、職歴がなくても利用できる転職サイトや公的機関などを利用しましょう。