正社員転職を目的に転職サイトを利用しているのに、「なぜか派遣ばかり紹介される…」と悩む方は実は少なくありません。

実は最近では特手派遣の求人が増加傾向にある影響で、積極的に転職サイト側から案内されるケースが多くなってきています。

そこで今回は、転職サイトやエージェントで派遣ばかり紹介される理由や正社員を目指す方への対処法、おすすめの転職サイトについてご紹介します。

「今登録しているサイトでは派遣ばかり紹介されて悩んでいる」方はぜひ参考にしてみてくださいね。

転職サイト・エージェントが取り扱う求人の種類

一般的な転職サイト・エージェントが取り扱う求人の種類には、具体的に以下のものが挙げられます。

  • 正社員
  • 契約社員
  • 派遣社員
  • パート、アルバイト
  • 業務委託

転職サイトの中で最も多いのは正社員の求人です。

次に契約社員や派遣社員、パート・アルバイトの順で求人数が多い傾向にあります。

また転職サイト・エージェントの中には、「常用型派遣」などを取り扱っているケースも多いです。

常用型派遣とはおもに、派遣会社に正社員として雇用され、さまざまな会社へと派遣されて働くというスタイルのことを指します。

派遣ばかり紹介される人の特徴5つ

「転職サイトで派遣ばかり紹介される…」といった方にはいくつか理由があると考えられます。

ここでは、派遣ばかり紹介される人の特徴について紹介します。

もし正社員を目指しているのなら、今後の参考にしてみてください。

  1. 条件に合う求人が少ない
  2. 経験やスキル不足
  3. 仕事よりもプライベート重視
  4. 短期間で転職を繰り返している
  5. 担当者に自分の希望が上手く伝わっていない

➀条件に合う求人が少ない

派遣ばかり紹介される人の特徴として、希望条件を挙げすぎている可能性があります。

たとえば職種以外にも、「エリア」や「残業が少なめ」、「年間休日数が多い」、「年齢」などいろいろとこだわりを出しすぎていませんか?

とくに求人そのものが少ない職種やエリアだと、正社員ではなく派遣求人を紹介されることが多くなってしまいます。

それぞれの転職サイトが持つ求人にも限界があるため、自分が希望する職種やエリアの求人が多いかどうかを事前にチェックしておくようにするといいでしょう。

②経験やスキル不足

とくに中途採用の場合、即戦力となる人材が求められている傾向にあるため、これまでの経験やスキルが重視されます。

したがって、経験やスキルがないもしくは未経験であれば正社員ではなく派遣ばかり紹介されることが多くなります。

もちろん未経験可の求人を取り扱っているサイトもありますが、目指している職種や収入面での希望が強ければなかなか見つからないことも。

登録している転職サイト・エージェントが未経験でも積極的に募集しているかどうか、未経験でも資格や研修制度が充実しているかどうかを見ておくといいでしょう。

③仕事よりもプライベートを重視

転職をする上で仕事よりもプライベートを重視したい方はたくさんいます。

とくに女性の場合など、「なるべく定時で帰れるところがいい」「時短勤務で働きたい」といった人も多いはずです。

なかには、時短勤務や残業が少ないといった柔軟性の高い正社員の求人もありますが、企業側としてはやはり臨機応変に対応してくれる人を採用したいと考えてインす。

したがって、とくに就業時間などに希望があるとなると正社員ではなく派遣社員として紹介されるパターンがほとんどです。

④短期間で転職を繰り返している

派遣求人は基本的に短期間のプロジェクトや業務に関わることが多いため、一時的な仕事に興味を持つ人やこれまでの経歴的に短期での転職を繰り返している方は正社員よりも派遣の方が紹介されやすい傾向にあります。

ほかにも、未経験での転職やブランクありの転職の場合でも派遣を紹介されやすい傾向にあります。

⑤担当者に自分の希望が上手く伝わっていない

「派遣ばかり紹介される…」といった場合、担当者に自分の希望が上手く伝わっていない可能性があります。

はじめに正社員と検索していても、ほかのこだわり条件をいろいろ挙げていると、そこまで強く正社員を希望していないと判断されてしまうこともあります。

正社員前提として探していると自分では思っていても、担当者やエージェントに伝わっていないとどんどん方向性がブレてきたりもするのでしっかりと正社員雇用が良いことを伝えるのが大事です。

また、他にこだわり条件がいくつもあるのなら優先順位をつけたり、妥協できるポイントはないかどうかを見直してみてください。

派遣以外を紹介してほしい時の対処法4つ

正社員転職を目指しているのに、派遣求人ばかり紹介されると時間の無駄です。

効率的に転職活動をしたい人は、以下の対処法を試してみてください。

  1. 業種・職種の幅を広げる
  2. 担当者に希望条件を伝える
  3. 担当者を変更する
  4. 転職サイト自体を変える

➀業種・職種の幅を広げる

ある程度のキャリアが合って経験を活かしたいなら別ですが、希望する業種や職種の幅を広げることで正社員の紹介数が増えるる可能性があります。

一般的に派遣として紹介されやすい業界としては、IT系やメーカー、エンジニア系などが挙げられます。

したがって上記以外の業種や職種を選択すれば、より正社員雇用を目指せる確率が高まるのです。

先にも述べたように、派遣ばかり紹介される背景には「経験やスキル不足」「エリアに希望する職種や業種の求人が少ない」といったものが考えられます。

また、自分から業種や職種の幅を広げることで、思わぬ優良求人に出会えたり、実は未経験でも自分の経験を活かせる職場が見つかる可能性も。

「自分に合った職場や業界が分からない…」といった方は、求人検索をする前に自己分析をしてみたり、エージェントやコンサルタントにキャリアや適職について相談してみるのがおすすめです。

②担当者に希望条件を伝える

派遣ばかり紹介される場合、自分の希望がきちんと担当者に伝わってない可能性が高いです。

ほかの希望条件を優先するあまり、基本的な雇用形態にはそこまでこだわりがないと判断する担当者は実は多いです。

したがって、あらためて担当者に対して「派遣の仕事に興味はない」「正社員しか紹介しないでほしい」という旨を強く主張してみるといいでしょう。

また、担当者に正社員求人が多い職種や業種について聞いてみたり、自分が提示する希望条件の見直しや優先順位をあらためて考え直してみるのもおすすめです。

③担当者を変更する

「派遣ばかり紹介される」「希望に合わない求人ばかりすすめてくる」といった場合、担当者との相性が悪いといったことも考えられます。

実際のところ、転職エージェントの担当者の質は同じ転職サイトに在籍していてもすべて同じレベルというわけではありません。

なかには、転職そのものを進めることに積極的な方や希望職種や業界の知識が豊富ではない方もいます。

したがって、「思うような求人を紹介してくれない」と感じたら、思い切って担当を変更してもらうのもひとつです。

ただし、いきなり担当を変更してくださいとは言いづらいと思うので、相談窓口にまず連絡してみるといいでしょう。

「〇〇の業界に強い担当者はいますか?」「自分のキャリアに合ったベテランの担当者に変更してほしい」と聞いてみてください。

④転職サイト自体を変える

転職サイトやエージェントによって特徴や取り扱う求人数、得意とする業界・職種はさまざまです。

「派遣ばかり紹介される」といった場合、もともと取り扱う派遣の求人数が多かったり、希望職種の求人そのものが少ない可能性もあります。

ほかの転職サイトに変えることで、以前は紹介されなかったような求人や優良求人などを紹介されることもあるので、合わないと感じたらサイトそのものを変えてみてください。

また、数社程度を並行しながら利用しておくと、自分に合った担当者や求人に出会える可能性が高くなるのでおすすめです。

派遣として働くメリット・デメリットとは?

どうしても希望職種では派遣しか紹介されないのであれば、いっそのこと派遣として働いてみるのもひとつです。

そこでここでは、派遣として働くメリット・デメリットについて紹介します。

派遣として働くメリット

派遣として働くメリットにはおもに以下のものが挙げられます。

  • 柔軟な働き方ができる
  • 未経験でもOKの求人が多く、キャリアを積める
  • 就業までの期間が短く、すぐに働ける
  • 雇用安定対策をおこなっているため、労働条件に関する保護を受けられる

派遣として働くデメリット

派遣として働くデメリットにはおもに以下のものが挙げられます。

  • 給与が上がりにくい
  • 労働条件に制約がある
  • 長期キャリア構築には難しい面がある
  • 正社員として採用される機会や昇進のチャンスを逃しやすい

正社員を目指す方におすすめの転職サイト4選

正社員転職を目指すのであれば、正社員の転職実績が多かったり正社員転職に強いサイトを選ぶのがおすすめです。

しかし転職サイトはたくさんあり、「自分ではどこを選べばいいかわからない」といった方も多いはず。

そこでここでは、正社員を目指す方におすすめの転職サイトについていくつかご紹介します。

ビズリーチ

ビズリーチ

求人数 約84,000件
特徴
  • 年収アップ、キャリアアップを目指せる
  • ハイクラス求人が多い
  • 「スカウト機能」で効率的に転職活動できる

ビズリーチは、ハイクラス転職向きの転職エージェントサービスです。

年収で言えば800万円以上の求人を多数取り扱っており、職種では管理職やマネージャー職が多いのでハイクラスな正社員転職を目指す方におすすめです。

年齢で言えば30代以上からミドル世代などの利用者が多く、年収アップを目指す人がたくさん登録しています。

またビズリーチには「スカウト機能」があり、自分の経歴や条件などを事前に登録しておくと、自分から検索しなくても企業やヘッドハンターから直接オファーが来ます。

ただし、20代やスキルや経験に自信がない方、未経験転職を目指す方にはあまり向きません。

これまでのスキルや経験を活かして年収アップ・キャリアアップを目指している方はぜひ利用してみてください。

ビズリーチへ無料登録

doda

doda

dodaはパーソルキャリアが運営する、正社員求人の多い転職エージェントサービスです。

全国の求人に対応しており、Uターン・Iターンを目指す人や地方での正社員求人を探している人にはおすすめです。

非公開求人や独占求人も多く、「ほかの転職サイトには掲載されていない求人が見つかった」「自分では気づかなかった企業と出会えた」といった口コミも多数寄せられています。

またdodaはサポートが手厚く、転職サイトだけではなくエージェントの機能も兼ね備えています。

書類添削や面接対策、内定後のフォローまで一貫しておこなってくれるので未経験からの転職でも安心です。

dodaのサイトでは、「キャリアタイプ診断」「職種ごとのレジュメビルダー」「適職診断」といった、転職に役立つツールやノウハウなどもあるので、ぜひチェックしてみてください。

dodaへ無料登録

マイナビエージェント

求人数 約63,000件(非公開求人は約18,000件)
特徴
  • IT、WEB、ゲーム、金融、医療業界に強い
  • 業界に強いアドバイザーが在籍している
  • 若手~ミドル世代まで対応

マイナビエージェントは大手人材会社「マイナビ」が運営する、転職エージェントサービスです。

大手人材会社が運営するからこそノウハウや実績があり、なかでもとくにITやメーカー、WEB、ゲーム、金融、医療に強い特徴を持っています。

したがって、「ほかの転職サイトでは派遣ばかり紹介された」といった方でも、マイナビエージェントでは正社員求人を紹介してもらえる可能性が高いです。

キャリアアドバイザーも業界に精通したプロなので、企業がどんな人物を求めているのかや実際の選考に役立つアドバイスなどももらえます。

実際、マイナビエージェントを利用して転職を成功させた人の中には、「マッチング率が高い!」といった口コミも多数寄せられています。

若手から幹部候補を目指すミドル世代まで幅広く対応しているので、登録しておいて損はないでしょう。

マイナビエージェントへ無料登録

JACリクルートメント

JACリクルートメント

求人数 非公開
特徴
  • 外資系企業、日系グローバル企業を中心に取り扱う
  • オリコン顧客満足度5年連続ナンバーワン
  • 30代後半~40代のミドル転職におすすめ

JACリクルートメントは、おもに外資系企業や日系のグローバル企業、大手企業のハイクラス求人をメインで取り扱う転職エージェントです。

オリコン顧客満足度でも5年連続ナンバーワンを獲得しており、確かな実績とノウハウを兼ね備えています。

基本的にハイクラス求人や30代~40代といったミドル向けの求人が多いので、派遣求人は少ないといった印象があります。

またコンサルタントおも外資系企業の情報を網羅しており、ネイティブのコンサルタントによるレジュメ添削やインタビュー対策などの支援サービスも充実しています。

担当者からのレスポンスも早いので、「できるだけ早く転職したい」「外資系やグローバルポジションを狙っている」方はぜひチェックしてみてください。

JACリクルートメントへ無料登録

おすすめの転職サイト!求人数と機能を徹底比較!【最新版】

本当に役立った転職エージェントおすすめランキング12選を紹介 

転職サイトで派遣ばかり紹介されるならサイトを変えてみよう!

今回は、転職サイトやエージェントで派遣ばかり紹介される理由や正社員を目指す方への対処法、おすすめの転職サイトについてご紹介してきました。

転職活動を効率的に進められるために転職サイト・エージェントを使う人はたくさんいます。

しかし、「希望している求人をなかなか紹介してくれない」といった場合、スキル不足や希望エリアに求人数が少ない、担当者に自分O希望が上手く伝達していないことなどが挙げられます。

もし転職サイトで派遣ばかり紹介されると感じたら、「担当者や転職サイトを変更する」「担当者に改めて自分の希望を強く伝える」「職種・業種・こだわり条件について再び見直してみる」といいでしょう。

また、登録する転職サイトの強みや求人数の多さなどを事前にチェックしてから利用するのもおすすめです。

今回の記事を参考に、転職活動に繋げてくださいね。「