日本は製造業の国です。戦後から高度成長時代を通じて大きな成長を遂げることができたのは、家電や自動車などの製造業が強かったからこそでしょう。現在も製造業者は日本中に存在し、世界的なメーカーもいくつも存在します。
大手業者は工場を全国に展開していますし、地方には地方の中小の製造業者が多数あるため、どんな地方に行っても製造業なら仕事が見つかると言えるぐらいでしょう。そんな製造業ですが、2021年度版の転職市場の動向はどのようになっているのでしょうか。
製造業での転職市場の動向2021年度版
製造業界は他業種の景気の動向を受けやすい面があり、2020年の新型コロナウイルス感染拡大の影響を多少なりとも受けています。ただ、ものづくりを行うエンジニアの需要は依然として高く、全体的な流れとしては以前と変わらず安定していると言えるでしょう。
最近、さまざまな分野でIT技術の普及が広がっています。製造業でも、自動車業界の生産工程などで省人化が進展しているのはご存じのとおりです。それ以外でもIoTやAIの導入で物流過程に大きな変化が表れています。
また、電池やモーター、その他の関連電子部品がEV化の波を受けて伸びています。EV化を実現するには、そのための機械や回路の設計、ならびに、組み込みのできるエンジニアが必要です。組み込み系のソフトウェアエンジニアは製造業で引く手あまたではないでしょうか。
2021年は5G元年と言われています。5G技術を活用したサービスもスタートしており、家電や自動車ともつながりつつあるのです。実際、トヨタ自動車においては、「コネクティッド・シティ」というさまざまなモノやサービスなどがインターネットでつながった都市の建設計画まであります。
また、自動車業界でいえば、自動ブレーキの搭載が国産の新車に義務付けられたこともありますし、自動運転やコネクティッドカーの現実化を目指して、エンジニアを始め、多くの人材が必要とされています。製造業以外からの人材募集も活発になっていくのではないでしょうか。
自動車と家電がつながると、従来の常識や慣例にとらわれないエンジニアが求められることになるでしょう。AIやIoTなどの技術と、家電メーカー的な企画、マーケティング、ウェブ系やアプリケーション開発のスキルを生かした発想が必要とされそうです。そうなると、開発だけでなく、IoTサービスの企画やプロジェクトをまとめるマネジメント職などのニーズも高まることが予想されます。
いずれにせよ、製造業で転職するには最新の情報を集め、素早く行動できることが欠かせません。まだ在職中であればなかなか時間が取れずに転職活動が思うように進まないこともありますが、そんななかでもスピーディーに動ける人だけが転職を成功させることができるのです。
とはいえ、独力で転職活動を進めるのはなかなかたいへんでしょう。製造業での転職をご検討なら、ものづくりや製造業に強い転職エージェントを活用し、転職活動も省力化を目指してみてはいかがでしょうか。
製造業の経験を生かした転職
ここまで製造業での転職について述べてきましたが、では、製造業から異業種へ転職するパターンはどうでしょうか。製造業にもさまざまな職種がありますが、この業界ならではの資格取得の機会を活かし、異業種への転職活動を有利に進めることが可能です。
製造業の職種といってもさまざまで、配属部署によって業務内容は大きく違います。現場での作業もあれば、製品開発や品質管理、また、総務など製造業者も他の業種の企業と同じようにさまざまな部門がありますので、希望する職種に応じて製造業で培った強みを上手に活かしましょう。
たとえば、これまで製造業で現場作業に携わっていた方なら、即建設業での現場作業にも対応できます。玉掛作業やホイストクレーンの経験がある方なら、建設業に転職して年収アップも可能です。基本給のアップに加えて、福利厚生の充実にも期待が持てるでしょう。
製造業の工場内で電気工事を行ってきた方なら、そのまま電気工事業界でスキルと経験を活かせます。特に、電気主任技術者や電気工事施工管理技士などの資格を持っている方なら応募できる求人の幅が広がるはずです。
製造業の工場にて出荷業務に携わってきた方であれば、取り扱うものが違うだけで他の業種での出荷業務でも即活躍できます。ここ数年でECサイトが大きく普及したこともあり、物流センターでの出荷業務の求人が急増していることに注目です。また、製造業では日々の業務の改善活動を行っているはずですが、そのノウハウは物流業界でも生かせるので転職活動でのアピールポイントになるでしょう。
これまで設備保全業務を担当していたのであれば、フィールドエンジニアへの転職も可能です。フィールドエンジニアとは、顧客先でハードウェアの設置や保守点検などを行うエンジニアのことで、フットワークの良さが求められます。顧客に直接ヒアリングする機会も多いため、コミュニケーションスキルが高い方に特におすすめです。
製造業といってもさまざまな職種があります。ですので、製造業への転職でも製造業からの転職からでも、それまでのスキルや経歴は武器になるはずです。いずれにせよ転職成功には情報とスピードが必要ですので、上で製造業専門の転職エージェントを紹介しましたが、それだけでなく、総合的にカバーしている大手の転職エージェントも併用し、より多くの情報に触れられる環境を作ることをおすすめします。
異業種転職は親身なってくれる転職エージェントがおすすめ
異業種へ転職を希望する場合に気をつけたいのが、志望動機の組み立て方です。転職の一番大きな理由が、物流業界や今の職場への不満であっても、応募先にマイナス理由の志望動機を伝えるのはNGです。異業種に転職したい人には、次の職場でどんな働き方をしたいのか、これからのキャリア形成について、前向きに考えられるように、じっくり相談できるような親身になってくれる総合型転職エージェントが最適です。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職成功実績ナンバーワンの総合型転職エージェントです。一般向けに公開されている公開求人の他、独自に保有している非公開求人が約20万件もあり、希少価値の高い求人も多く含まれています。
リクルートエージェントに登録すると、非公開求人に応募することができ、専任のキャリアアドバイザーより転職のサポートを受けることができます。
リクルートエージェントのコンサルタントは実績豊富で、応募書類の添削に至るまで手厚くサポートしてくれるので安心です。転職サポートの流れもスピーディーなので、今すぐ転職したい人も頼りになります。土日の相談が可能なのも有難いですね。
製造業系エンジニアが活用しやすい転職エージェント
製造業系エンジニアが転職を成功させるには、自分のスキルや経験がどのレベルにあるのかを正確に理解し、どの程度の評価が得られるかを知っておく必要があります。それに役立つのが製造業に強い転職エージェントです。では、具体的にどの転職エージェントが製造業での転職を考える方におすすめできるのでしょうか。
製造系エンジニアの求人専門のメイテックネクスト
製造系エンジニアの派遣業務を行うメイテックが運営するエンジニア転職に特化したエージェントです。この分野で40年以上に及ぶ実績を残しており、取り扱う求人数も多いのが特徴です。製造系エンジニアの転職では実績No.1で、その分野の転職希望者は必ず登録すべきエージェントと言われています。
エンジニアやメーカー技術系分野に勤務経験を持つ、業界専門性が高いコンサルタントが全体の半数以上在籍していて技術者が求めるニーズを理解したうえでの転職支援が可能です。
常時10,000件以上の求人があり、そのうちの80%が非公開求人で、メイテックネクストだけの独占求人も豊富です、、数だけでなく条件の良い求人がそろっており、全体の4割以上が年収600万円以上の求人となっています。特に強いのが電気系や機械系の技術者の求人です。
幅広い年齢(20代後半〜50代まで)の転職をサポートしていて、キャリアアップ、年収アップも希望に沿った理想の転職の成功を支援しています。
※全国対応・土・日・祝日も可能です。
マイナビメーカー AGENT
マイナビエージェントはさまざまな業種の求人を扱いますが、そのなかでも特に製造業やものづくり業界に特化したのが、ものづくりエンジニアです。マイナビグループの広いネットワークを駆使し、全国から最新の求人情報を収集しています。ここだけの非公開求人も多数です。
ここのキャリアアドバイザーももちろん製造業やものづくり業界に精通しています。業界の動向を把握してアドバイスしてくれるのが利点です。また、書類の書き方指導や面接対策など転職エージェントとしてのサポートも質が高いと評価されています。
また、時間の都合が付くところもマイナビが評価されている理由の一つです。たとえば平日の夜間に面談できたり、来社できない人には電話面談で対応してくれたりといった手厚いサポートがあります。
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