コロナ禍で営業自粛や外出自粛の影響を受けた業種がある一方、コロナ特需が生まれた業種などもあり、転職市場はここ半年で様変わりしました。業種選びをはじめ、コロナ感染拡大防止のために転職活動そのものにも変化が生じ、それに応じて転職エージェントのサポート内容も変化しています。

では、具体的にどのようなサポートが新たに始まっているのか、詳しく見ていきましょう。

コロナ禍で転職市場はどうなっているのか

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により、国内ではまん延防止等重点措置・営業自粛要請や外出自粛要請が出され、三密を避ける、ソーシャルディスタンスを保つといった新しい生活様式が定着しました。海外への渡航制限もかかり、出張や海外旅行も自由にできない状態となりました。企業における業務スタイルにも大きな変化を求められ、人との接触を減らすためにリモートワークや時差通勤をする動きが加速しています。

こうした状況を受け、コロナ禍で営業ができなくなる業種、売り上げが激減する業種などが増え、企業の倒産も増加傾向にあります。既存社員やアルバイトの解雇や派遣社員の雇い止め、新卒の内定取り消しをする企業も出てきており、そのような企業では中途採用の求人数も当然ながら減少しています。

一方、コロナ禍によるマスクや消毒薬需要の高まりやステイホーム需要により、業績を大きく上げ、いわゆる「コロナ特需」を受けている業種も少なくありません。また、コロナ感染防止の観点からの新しい生活様式をビジネスチャンスと捉え、新しいサービスや新商品を開発して、業績を伸ばす企業も増えてきました。

こうした企業では、コロナ感染拡大前と同数以上の求人を継続している場合も多くなっています。

コロナ禍で転職活動はどう変化したのか

コロナ禍の影響を受け、倒産やリストラなどの動きが加速している業種を志望していた転職希望者は、転職活動の取りやめや、業種の選び直しを余儀なくされています。

たとえば、飲食業界や旅館・ホテル業界、エステサロンや美容院、マッサージ店、スポーツクラブなどの人と接触が多いサービス業、レジャー施設やエンターテインメント業界、鉄道や航空業界、観光バスやタクシー業界、人との集まりが基本となるブライダル業界や葬儀業界、人との対面営業を基本としてきた保険営業職などが挙げられます。

一方、コロナによる特需が起きているのは、感染対策やステイホーム需要で行列もできるほどの来店があるドラッグストアやスーパー、マスクやトイレットペーパーなどの衛生用品などを製造、販売している業界です。また、リモートワークのニーズに応じて、リモートワークをサポートするようなIT企業、企業のIT化を支える企業も需要が拡大しています。

さらにコロナによる生活様式の変化を捉えてビジネスチャンスに変えるべく、テイクアウトサービスやアクリル板製造、デジタル技術を活用した新しい働き方、無人化・オンライン化などを始める企業などは業績改善や大幅アップなどを達成しています。転職活動におきた変化のうちの一つが、コロナ禍の影響を受けて求人がなくなった業界をあきらめ、他の業界へとシフトする動きです。

ブライダル業界志望者が考え抜いた挙句、「さまざまな人の人生にかかわる仕事」という共通点に魅力を感じ、ブライダルに比べると需要がある葬儀業界への転職を決めたり、タクシードライバーへの転職をあきらめ、ステイホームで需要が増えている配送業界などに転職先を変更したりするケースも見られます。

コロナ禍で転職活動スタイルも変化

従来の転職活動といえば、まずはエントリーシートや履歴書を提出して応募し、書類審査が通れば、面接を受けるというスタイルでした。面接の回数は企業により1回から3回程度で、クリアするたびに再び企業に出向いて面接を受けるものでした。しかし、感染防止対策やテレワークなどの普及により、転職活動のスタイルも大きく様変わりしています。

書類審査が通った後の面接を対面ではなく、パソコンやスマホの画面を通じたリモート面接をする企業が増えてきました。中には入社が決まっても、一度も企業に出向くことなく、リモートワークで業務スタートというケースもあるほどです。

コロナ禍で始まったリモート面接の問題点や新たな課題

リモート面接は企業にとっても初めての試みであり、転職希望者にとっても初めての経験です。まず問題となるのが、仕事で使う機器の準備や設定です。スマホがあれば、パソコンやタブレットがなくてもリモート面接は可能ですが、やはり画面が小さいほど難しいものがあります。アプリをダウンロードしたり、使い方も覚えたりしなくてはなりません。

インターネット環境も高速化しないと、面接の途中で画面が止まったり、話が途切れたりするリスクがあります。ただでさえ緊張しているのに、こうしたトラブルが起こると余計に焦ります。また、入社後の働き方にも新しい生活様式や業界の動きも踏まえた変化が生じているため、志望動機を考え直す必要性や、入社後にどのように仕事をしていくかなども考え直しておかなければなりません。

Withコロナ時代を見据えた質問など、これまでにはない質問もなされるため、従来の転職用問答集にはない回答を模索して、まとめておく必要もあるでしょう。

コロナ禍における転職エージェントのサポート内容の変化

こうした転職活動の変化を受け、転職エージェントのサポート内容にも変化が生じてきました。リモート面接も考慮に入れたサポートが始まっているのです。機器の接続の仕方や操作など環境面のフォローから、リモート面接の予行練習まで、幅広い面接対策プログラムを提供しています。リモート面接では画面を通じてお互いの顔が見えますが、カメラの位置は画面の上にある場合が多く、完全な真正面にはありません。

どこに目線を置くべきかなど、自分では分からないことが多いものです。自分では相手の顔を真っ直ぐに見ているつもりが、企業の担当者から見ると上のほうを見ている、下を向いている、焦点が合っていないなどと受け取られてしまうことがあります。こうしたリモート面接の難しさは、転職エージェントとの模擬リモート面接を通じてアドバイスをもらい、心配を克服することができるでしょう。

リモート面接では音声面でもややタイムラグがあり、相手の反応が分かりにくい、どの時点で相槌を打ったらいい分からないという独特の問題もあるため、いきなり転職志望の企業とリモート面接をする前に、一度は転職エージェントとの模擬リモート面接を体験しておきたいところです。また、インターネットの接続環境などの影響で画面が止まったり、音が途切れたような場合にどう対処するかなどの方法もアドバイスしてくれます。

対面の面接では、何度も聞き直すのは避けたいところですが、リモート面接では致し方ありません。どのような言葉で聴き直せば、印象がいいかも教えてもらえます。企業によっては通信が途切れてしまった場合には、急遽電話面接に切り替えるところもありますが、そうした場合の対処法や、コロナゆえの質問に答えるための問答アドバイスなどもしてもらえます。

まとめ

コロナ禍の影響を受けた業種、コロナ特需が生まれた業種やコロナをチャンスに変えた業種などがあり、転職市場に大きな変化がもたらされました。志望していた業種の内定取り消しや求人数の激減が起こり、転職プランを練り直す必要に迫られている方も少なくありません。

さらに転職活動においても感染防止の観点から、リモート面接が増え、これまで経験のない方法に対応することが求められています。転職エージェントでもこうした変化に対応し、サポート内容を変化させていますので、まずは相談をしてみることをおすすめします。

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