保育士は「給料が低い」「労働時間が長い」「人間関係が悪い」など悩みが多いです。保育園と比べると、企業内保育所の仕事は給料も高く、労働時間も短く、人間関係も良いことをご存知でしょうか?特に大手の企業内保育所の待遇は格段に良いです。

この記事では、企業内保育所の仕事内容と待遇大手の企業内保育所の求人の探し方を紹介します。

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職種
オールマイティー
公開求人数
200,034件
対応地域
全国
おすすめ年代
20代~

企業内保育所とは?仕事内容・待遇を保育園と比較

企業内保育所の仕事内容

企業内保育所とは、企業が従業員のために用意した保育施設です。子どもの預け先が無く、仕事に復帰できない女性も増えていることから、最近では企業内保育所を設置する企業も増えています。

保育対象は、企業で働く社員の子どもです。稀に社員以外の子どもがいる場合もあります。保育に欠ける児童への保育を行うという主目的があるため、主に日常生活のお世話や遊びが業務内容となります。

さまざまなかたちの企業内保育所

単独設置型:企業内に勤務している従業員だけが利用できる保育所
地域開放型:企業内に設置してあるが、地域に住む住民も利用できる保育所
共同型:1つの企業だけではなく、グループ企業に勤務するすべての従業員が利用できる

人間関係は保育園より良い場合が多い

職員数が少ないから派閥がない

通常の保育園だと、規模にもよりますがたいてい職員同士の派閥ができてしまいますよね。
ところが、企業内保育所に勤務するのは5名未満のところが多く、派閥をつくりたくても少なすぎて派閥にならないという特徴があります。

5名ほどしかいないから、互いに助け合って働いている人も多く、人間関係が前職の保育園よりも改善される場合が多いのです。

親が同じ建物内にいるので連絡がとりやすく、保護者同士のもめごとも少ない

企業内保育所というだけあって、親は保育施設のある建物の中で勤務していることが多いものです。

急な病気の時、急な連絡があった時などに保護者をつかまえやすく、緊急時の対応がしやすいという特徴があります。

また、同じ企業に勤務している保護者同士では、あまりトラブルが起きにくいというメリットもあります。
普通の保育園だと、国家公務員からコンビニ店員まで幅広い仕事をしている人がいて、価値観の相違から保護者同士のトラブルに発展することがよくありますよね。

そのリスクが極めて低いので、保育士が仲裁する負担も少なく、働きやすい環境なのです。

イベントが少ないから、保護者と交流する機会も少ない

保育園では親子遠足、運動会、作品展、バザー、クリスマス会、お泊まり保育などたくさんのイベントがあります。

でも、企業内保育所では基本的に親の就労時間に保育を行うというラインがあるので、普通の保育園のように頻繁にはイベントがありません。
少人数保育の場合が多く、少人数で運動会や遠足という行事は実現するのが難しいからです。

そのため、行事のたびに書く計画書、報告書、イベントのためのミーティングも必要なく、企業内保育士の負担は軽減されます。

さらに、イベントでは普段よりも近い距離で保護者に接するため、普段は言えないクレームなどを言われることもありますが、イベントがなければ保護者との近すぎる交流もないので、保護者対応の負担まで軽減されるのです。

勤務時間と残業は保育園より短い

企業内保育所は、従業員の勤務開始から終了までの時間帯を越えては運営しません。
また、早番と遅番でシフトが組まれていることが多く、勤務時間は通常の保育所よりも短くて済むというメリットがあります。
しかも、遅番だとしてもほとんどの日が定時で退社できます。

また、運動会や親子遠足という行事もカットされることが多く、その分休みも多いのに加え、休日は運営している企業に従うため、土日・祝日はカレンダー通りに休みになるところが多いのが特徴です。

イベントが多くないということは、多くの保育士の問題であるイベントの準備やイベントに向けた長時間にわたる会議もないため、遅くまで残ることはほとんどありません。
まれに残業があったとしても、きちんと残業代が出るのでやりがいをもって働くことができます。

子どもの親が夜勤ありの企業では、夜間保育があるところも

遅くまで残ることのない企業内保育所の保育士ですが、その企業に夜勤があれば、当然夜間保育も行っているところがあります。

夜間保育では、子どもに夕飯を食べさせ、歯磨きをして、着替えをさせます。
入浴はたいていの子どもが家庭でお風呂に入ってくるので、必要ありません。

子どもの年齢が低ければ寝かしつけも行い、親は終業後に企業内保育所に迎えにきて、寝ている子どもをそのまま連れて帰ったり、起こしてから連れて帰ったりします。

夜間は昼間よりも子どもの行動量が減少して、徐々に寝るモードに入っていくため、保育士の体力的な負担は少なくて済みます。

季節ごとの飾りつけも大掛かりでない

企業内保育所はあくまでも企業内のひとつの施設ですから、スペースとしてもそれほど広くはありません。

そのため、保育園では毎月・季節が変わるたびに大がかりに行われる園内の飾り付けも大がかりではなく、その分保育士の業務負担は軽くなります。

もちろん子どもが喜ぶような装飾は施しますが、スペースに限りがあるので、大それた飾り付けができないようになっているのです。

給与や手当ては運営している企業によって差が出る

企業内保育所の場合、給与の大元となる企業の大きさ、業績などによって保育士への給与にも差が出てきます。

従業員が1000人未満の場合、平均年収は310万円、非常勤なら時給950~1200円ほどです。
従業員が1000人以上の場合、平均年収は620万円にもなります。

つまり、抱えている従業員の数が多い大手企業ほど給料もよく、その他の手当も充実しています。
たとえば賞与が出るのはもちろん、退職金、1年ごとの昇給(実力・条件つきのところもあります)があるため、手取りの額が通常の保育園とは比べ物にならない企業もあります。

また、中途採用が多い企業内保育所では、公立・私立の保育園、幼稚園での実務経験によって、基本給をはじめから上乗せしてくれます。

その他にも資格手当て、役職手当て、住宅手当、交通費、産休・育休制度など、企業の一社員レベルの待遇で働けるのです。

企業内保育所は倍率が高い

紹介してきたように、同じ「保育士」という資格を持って働くのに、保育園と企業内保育所で働くのには待遇にかなりの差があります。

条件のよい大企業ほど倍率が高いのに、保育士資格なしでも応募できるので応募者が殺到するのです。
求人が出た!と思って応募しても、応募者が多いあまりにもすぐに締め切られてしまいます。

ただ、高待遇なウラには、以下のようなリスクをともなう場合もあります。

設備や保育士の人数が足りない

企業内保育所は“認可外保育園”という扱いになり、設備や保育士の人数が国の基準を満たしていないことが多いものです。

こんな保育がしたい!という思いがあなたにあっても、認可外なので設備が整っておらず、思うような保育ができない可能性もあります。

施設の規模によっても子どもの数に差が出る

大企業ほど社員数は多く、その分担当する子どもの数が多くなる場合があります。
担当する子どもの数が増えても保育士の給与には反映されず、ただただ負担が高くなるだけということもあるのです。

大企業の企業内保育士の給与が高いウラには、ひとりの保育士でみる子どもの人数が多くなるリスクも含まれています。

企業の運営悪化により閉鎖あり

保育園や幼稚園は、公立なら国が、私立なら法人がベースにあるため、よほどのことがないかぎり運営母体がなくなるということはありません。

ところが、企業内保育士の場合、その企業自体の業績悪化にともなって、保育所にも直に影響が出るのです。
コストカットのために企業内保育所を閉鎖した企業もあります。

企業の業績によっては、いつ職を失うかわからないというリスクもあるのです。

高待遇な大手の企業内保育所の求人を見つける方法

企業内保育所がある大手企業

企業内保育所がある大手企業には、以下のような企業があります。

トヨタ自動車株式会社
武田薬品工業株式会社
本田技研工業株式会社
味の素株式会社
株式会社資生堂
伊藤忠商事株式会社
株式会社リクルートホールディングス
日産自動車株式会社
花王株式会社

など、日本を代表する大企業ばかりですね。

普通の転職サイトでは企業内保育所の求人が見つからない

企業内保育所は退職金も出るみたいだし、メリットのほうがは大きいから企業内保育士になりたい!と思った人は、転職サイトで検索する人も多いのではないでしょうか。

でも、転職サイト最大手リクナビNEXTなどで検索しても、企業内保育士の求人は出てきません。大手転職サイトで検索してもヒットしないのに、どうやったら企業内保育士の求人を見つけることができるのでしょうか?

「企業名+企業内保育」などでGoogle検索

実は企業内保育士の場合、紹介してきたように倍率が非常に高いため、お金を出してまで転職サイトに求人を載せようと思う企業は少ないというカラクリがあります。

そのため、企業名を限定して、検索サイトで直接企業名から検索をかけるという方法が有効です。たとえば「楽天 企業内保育」とGoogleで検索するのです。その企業に企業内保育所があれば求人を見つけることができます。

Google検索しても出てこない場合があるので、気になる企業の公式サイトをひたすらチェックするという方法も有効です。

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企業の公式サイトをひたすらチェックするのは時間も手間もかかるので、おすすめなのは保育士専門の求人サイトを利用するという方法です。

保育士専門の求人サイトなら、企業内保育の求人も豊富です。そして保育士専門サイト経由で企業の経営状態を知る事ができるので、経営状態により、すぐに閉鎖されない保育所か、また待遇はよいかなどの情報が分かります。

今現在募集していない大手企業でも、登録しておけば募集がかかったらすぐに知らせてもらえるので、効率的に大手企業に応募できるというメリットがあります。

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まとめ

企業内保育所は保育園より労働時間が短い・人間関係も良いなどメリットが多く、特に大手企業は給料や手当てなど待遇が良いことを紹介しました。

しかし企業内保育所はどこも倍率が高く、特に大手企業の求人は高倍率で内定をもらうのが難しいのが現実です。保育士専門の転職エージェントのサポートを有効活用することで、大手の企業内保育所への転職を有利に進めることができます。

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