中小企業診断士の転職先としてコンサルティング業界が多いですが、資格を持っているだけで有利な転職ができるわけではありません。コンサルタントとしての実力や実績など、キャリアがあり更にプラスして、中小企業診断士の資格が評価されることになります。
中小企業診断士の転職先はどこが多いの?
求人の例として
- 会計事務所での税務会計スタッフとして、税理士の補助職、中小企業診断のできる人として経営コンサル志望者の募集
マーケティングスキルやプレゼンテーション能力、企画営業力がある人材
中小企業診断士の資格保持者も歓迎、税理の実務経験者や税理士経験者は大歓迎 - 人事や労務をメインとした総合コンサルティング会社の求人
中小企業の人事課題を解決し、企業を活性化するためのコンサルタント職
基本的にPCスキルとコミュニケーション能力に長けた人材
中小企業診断士・税理士の資格保持者 - 地方の商工会議所(特殊認可法人)
中小企業診断士、社労士などの経営関連資格者を歓迎
求人内容からも分かるように中小企業診断士の知識だけでなく、税務や人事、労務などの実務経験や現場知識が、転職には重要なカギになります。
資格の名称通り「中小企業診断」なので、中小企業向けのコンサルティング会社が転職先としては多いです。中小企業向けコンサルティング会社では、大手ファームのような分業制やチーム制ではなく、一人のコンサルタントが複数の顧問先企業を抱えて、指導していく形が基本です。一人で顧客案件を探してくる営業力や、すべての仕事を進めていく能力が求められます。
中小企業診断士の転職理由
中小企業診断士の資格保有者は、コンサルティング会社に勤務していたり、独立開業しているコンサルタントが約4割、一般の企業に勤務している人が半数以上です。
一般の企業に勤務していて、自己啓発として中小企業診断士の勉強をする人も多く存在します。非常に難易度が高く学ぶ領域幅広いため、取得するにはとてもレベルの高い資格なのですが、活用できる業務は限られていて、資格取得したからと言って勤務先での評価が必ずしも上がるとは限りません。そのため資格を活用できる転職をしたいと考える人が、多く存在しています。
中小企業診断士の資格保持者だけが、独占的にできる業務というのが特に存在しないので、資格保持しているだけでは転職でほとんど評価されないケースも少なくありません。コンサルタント職につくには、コンサルティングの実務能力が必要で、ビジネスでの実務経験を積むために転職をする人が多いのです。
中小企業診断士におすすめの転職先
中小企業診断士は、コンサルタント会社以外の企業でも活躍の場があります。財務・会計、経済学、経営理論、店舗チェーン運営管理、法務、情報システムなど、幅広くビジネスで役立つ知識を持っているので、クリエイティブ職やエンジニア職以外の転職では有利な側面もあります。
ただし、ビジネスシーンでは机上の知識だけでは意味を成しませんので、それまでのキャリアや実績などが大きく影響してきます。十分なキャリアや実務経験を積んだ人材なら、中小企業診断士の資格を持つことが、転職市場では更に高い評価が得られます。
中小企業診断士の資格取得を管理職になるための有利条件としている企業もあり、管理職としての幅広い知識があるとされ、マネジメント経験があれば、企業への転職も有利となります。財務会計や経営計画の策定、その他の経営全般的な知識が備わっているため、多くの企業で戦力となり得ます。
企業内で診断士のMBA的知識や提案力、論理的思考力を積極的に活用し、昇格していくパターンもあり、企業勤務の中小企業診断士のうち約半数が管理職というデータもあります。コンサルティング会社に転職するより大企業に転職し、「企業内診断士」として中小企業診断士の知識や資格を活用するという形もおすすめです。
地方では年配者が多く、40代の中小企業診断士は希少なので地方へのIターン転職やJターンなどもおすすめです。特に独立志向なら、都心よりも地方の中小企業向けコンサル業務が得やすい傾向があり、公共機関からの業務依頼も期待できます。
中小企業診断士の転職活動のポイント
中小企業診断士の転職では、将来像をしっかりと持ち、長期的なキャリアプランを構築しておくことが必要です。資格さえ取得できれば、待遇のよい高給取りになれるわけではありませんし、コンサルティングするにも、独立するにも実力が必要です。
まずは、資格取得後も現在の会社で勤務しながら、ある程度の実力をつけ、必要な実務経験を積むという方法もあります。経理や会計、税務・財務などの経験や、人事・労務管理、その他のスキルも磨いておきましょう。
転職でも、大企業向けのコンサルティング会社と、中小企業向けコンサルティング会社では、キャリアの大きな分かれ道です。長期的なキャリアプランを含めて、キャリアコンサルタントに相談することがおすすめになります。転職は、転職のプロである転職エージェントを活用してみましょう。
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